シェアハウスとは
シェアハウスとは、1つの物件に複数人が暮らし、キッチンやリビングなどを共有するという居住形態のことです。 2010年代にシェアハウスを舞台にしたドラマが放送されたことをきっかけに流行し、現在でも20~30代の若者を中心に人気があります。しかし、シェアハウスと同様に共同生活をする居住形態であるルームシェアやゲストハウスが、シェアハウスとどのように異なるのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
そこでここからは、それぞれの居住形態の特徴と、シェアハウスとの違いを説明します。
ルームシェアとの違い
ルームシェアとシェアハウスの違いは、以下のとおりです。ルームシェアとシェアハウスの違い
- ● 同居人の人間関係の違い
- ● 物件の契約方法の違い
- ● 入居できる人数の違い
ルームシェアが、友人や兄弟同士で共同生活するという居住形態であるのに対して、シェアハウスは、基本的に初対面の人同士で暮らします。 また、ルームシェアとシェアハウスでは物件の契約方法も異なります。 ルームシェアの場合は、入居者の代表者1名が物件の貸主と賃貸借契約を結ぶことが一般的です。
一方で、シェアハウスの場合は、入居者の一人ひとりが個別にシェアハウスの運営会社と賃貸借契約を結びます。 このシェアハウスの運営会社は、入居者および物件の管理を担っており、入居者同士のトラブルの解決や、物件の設備点検などに対応しています。
さらに、入居できる人数の多さもルームシェアとシェアハウスの違いです。
ルームシェアでは、マンションやアパートの一室に入居するため、同居できる人数は2~5名ほどが限度です。
それに対してシェアハウスは、ルームシェアよりも多い人数で住むことが多く、物件によっては100名ほどが同じ屋根の下で暮らすこともあります。
ゲストハウスとの違い
ゲストハウスとシェアハウスの違いは、実は明確には定義されていません。 そのため、ゲストハウスとシェアハウスが同じ意味の言葉として使われることもあります。 ただし、一般的には、複数人が同じ部屋に滞在する宿泊施設がゲストハウス、複数人が同じ部屋に居住する賃貸物件がシェアハウスとよばれる傾向にあります。 したがってインターネットで、共同生活できる物件の情報収集を行いたいとお考えの方は「シェアハウス」で検索すると、求めている情報を見つけられるでしょう。シェアハウスにはどんな人たちが住んでいるのか
入居者の傾向として、25~30歳の比較的若年層の入居者が多いのがシェアハウス全体の特徴といえます。また、人との交流を目的とした入居者も多いため、コミュニケーションの機会を求めて入居する方も多く存在します。 男女比は、安価な家賃で綺麗な部屋に住みたいと考える女性が多いことから、女性の割合のほうが高い傾向にあります。また、シェアハウスには各々の文化があり、共通の趣味や価値観を持った入居者同士が共同生活を送れるのが、シェアハウスの醍醐味の一つです。
そのため、シェアハウスを選ぶときは、事前の下見を怠らず、その物件が自分に合っているか、必ず確かめましょう。
シェアハウスの3つのメリット
シェアハウスに住むことにより、具体的にどのようなメリットがあるのかは気になりますよね。 ここからは、シェアハウスの3つのメリットを解説します。メリット①費用を抑えられる
まず、シェアハウスの大きなメリットとして、住まいにかかる費用が抑えられることが挙げられます。 都内にあるワンルームの家賃の平均が6万~8万円であるのに対して、シェアハウスの家賃の平均額は、5万6千円ほどです。 さらに、寝室がドミトリータイプの物件を選んだ場合は、中目黒や渋谷などの人気エリアでも、ワンルームに入居する場合と比べて半額程度の家賃で住めることもあります。また、シェアハウスは家賃だけではなく、初期費用が安いということも見逃せないメリットです。
この初期費用は、ワンルームの物件の場合には、平均20万~30万円ほどかかりますが、シェアハウスの場合は、敷金や礼金がないため10万円ほどに抑えられます。
メリット②備えつけの家具家電が使える
備えつけの家具家電があるため、自身で購入する必要がないこともシェアハウスのメリットです。 ほとんどのシェアハウスには、冷蔵庫や洗濯機などの家電、そしてベッドをはじめとした家具があらかじめ用意されています。 また、引っ越しの際も家具家電がないため、身軽に入退去することができます。メリット③広い共有スペースが使える
シェアハウスであれば、同じ家賃で住めるシェアハウス以外の物件に比べて、より広いキッチンやリビングを使用できます。 また、コンセプトが設けられているシェアハウスでは、共有スペースを趣味に使用できることもあります。 たとえば、運動好きな入居者が集まる空間をコンセプトに掲げるシェアハウスの場合は、広い共有スペースでトレーニングを行うことが可能です。人との交流が持てる
シェアハウスでは、入居者同士で家事や雑談をしたり、共同スペースで食事を取ったりするなど、ほぼ毎日誰かと交流する機会を持てるため、人とのコミュニケーションが好きな人にとっては快適な空間となるでしょう。また、定期的にイベントを企画するシェアハウスも置く、独りの時間より人と一緒に過ごすことが好きな人にとってはオフの時間を充実させられます。
他にもシェアハウスは物件ごとにコンセプトがあるため、共通の価値観を持つ入居者が集まる傾向にあります。共通の好きなモノ・コトで入居者同士が盛り上がる、楽しい時間を過ごせることでしょう。
シェアハウスの2つのデメリット
メリットが数多くあるシェアハウスですが、デメリットもあります。 ここからは、シェアハウスの2つのデメリットを解説します。デメリット①プライバシーを守りにくい
シェアハウスは、ほかの入居者と空間を共有するという形態である都合上、プライバシーが守りにくいというデメリットがあります。 そのため、仕事や学校などで疲れているときや、ほかの入居者とトラブルが起こっているときには、ストレスを感じる場面もあるでしょう。 プライバシーを重視したいとお考えの方は、寝室が個室のタイプの物件を選ぶことや、入居者が少人数の物件を選ぶことをおすすめします。デメリット②家族や友達を呼びにくい
シェアハウスのなかには、セキュリティー対策や入居者とのトラブル対策を目的として、第三者の立ち入りを禁止している物件もあります。 また、家族や友人を呼ぶことが可能な物件であったとしても、ほかの入居者の迷惑にならないように配慮することが必要です。 シェアハウスによってルールが異なるため、家族や友人をシェアハウスに招きたいとお考えの方は、事前に第三者の立ち入りに関するルールを確認しておきましょう。シェアハウスの寝室のタイプ
シェアハウスには、共有スペースとは別に寝室が用意されています。 シェアハウスの寝室には個室のタイプもありますが、すべての寝室が個室であるわけではりません。 そこでここからは、シェアハウスで採用されている、個室以外の寝室のタイプを紹介します。 それぞれの特徴を知ったうえで、自身に合うタイプはどれなのかをぜひ考えてみてください。タイプ①ドミトリー
ドミトリーとは、簡単にいうと相部屋のことです。 2段ベッドが備えつけられており、4~6名ほどで使用することが一般的です。 ドミトリーは空間があまり広くないため、自由に物を置くことができるスペースが、自身のベッドの周辺のみになってしまうなどの不便な点があります。 また、複数人で寝室を共有するため、物音が気になって眠れないという方や、好きな時間に消灯したいとお考えの方は、ドミトリーには向いていないといえるでしょう。しかし、同じ物件のなかでも、ドミトリーは個室よりも家賃が安い傾向にあります。
また、シェアハウスの醍醐味の1つでもある、入居者同士のコミュニケーションも取りやすいため、にぎやかな共同生活がお好きな方にはドミトリーがおすすめです。
タイプ②セミプライベート
セミプライベートとは、ドミトリーの寝室にパーテーションで仕切りを設けた部屋のことです。 ドミトリーと比較すると部屋が広く設計されている傾向にあり、パーテーションで仕切られることによって、プライベートな空間も確保できます。また、ドミトリーと同様に個室よりも家賃が安く設定されているため、家賃を抑えたいものの、ドミトリーには抵抗感があるという方にもおすすめです。
しかしドミトリーと同様に、空調や照明は一部屋のなかで共有しているため、個室に比べると、やはり自由度は下がります。
失敗しないシェアハウスの探し方
自分に適したシェアハウスを見つけられるように、失敗しない探し方を3つ紹介します。まずはシェアハウス専門の不動産サイトで物件情報を調べる
シェアハウスに特化した不動産サイトで物件情報を集めるところから始めましょう。 通常の不動産を取り扱うサイトでシェアハウスを調べても、家賃や内装など物件そのものに特化した情報しか掲載されていないケースがあります。その点、シェアハウス専門の不動産サイトであれば、シェアハウスのコンセプトやルール、雰囲気などに関する情報が掲載されているため、より具体的なイメージを持って入居を検討できるでしょう。自分の中での優先順位を付ける
シェアハウスを選択するにあたって、「家賃」、「内装」、「コンセプト」、「立地」など、希望する条件がいくつもあるかもしれません。 しかし、通常の物件と同様に、希望条件の全てを叶えるシェアハウスを見つけ出すことは極めて困難であるといえます。 一旦、希望する条件に優先順位をつけ、妥協すべきところは妥協する姿勢は持っておきましょう。入居者の人柄や価値観が合うか、は優先順位を高めに設定しておきましょう。
シェアハウスの一番の特徴は集団生活であることです。入居者同士のトラブルを避けるためには、なるべく価値観や生活スタイルが合う人が多い物件を選ぶようにしてください。
入居を決める前に現地に行き内見をする
快適に過ごせるシェアハウスを見つけるためには、建物自体の条件と同じくらい、居住者の人柄や生活のルールなど、シェアハウス内のコミニュティと自分の相性を確認することが重要です 「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、人伝えに聞いた情報と、直接出向いて感じたことには、大きな乖離があることも珍しくありません。 特に、このような「雰囲気」に関する情報は言語化が困難です。 不動産業者の説明やサイトの情報のみを参考にするのではなく、実際に自ら物件に足を運び、言語化できない情報をつかみ取りましょう。シェアハウスとは共有スペースのある物件に複数人で同居する居住形態のこと
いかがでしたでしょうか。 シェアハウスとは、初対面同士の入居者が同居する居住形態のことです。 シェアハウスのメリットとして、一人でワンルームの物件に住むよりも、安い家賃でより広い物件に住めるということが挙げられます。 また、備えつけの家具があるため、それらを購入する費用がかからないうえ、引っ越しの手間が減るという点も大きな特徴です。一方で、プライバシーを守ることが難しかったり、シェアハウスによっては家族や友人を部屋に呼べなかったりすることもあるという点には注意が必要です。
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