家具家電付きアパートメントのメリット
まずは、家具家電付きアパートメントに入居するメリットについて確認しましょう。主なメリットは以下の3点です。
初期費用が抑えられる
家具家電付きアパートメントに入居する場合、備え付けの家具家電を自身で購入する必要はありません。 その分の費用を節約できます。物件契約にかかわる費用がやや高くなっても、家具家電購入費用・引越し費用の負担が減るため、初期費用全体では負担を軽減できるでしょう。
初期費用が不安な方にもおすすめの物件スタイルです。
引越しが楽
家具や家電の中には、サイズが大きく重いものも少なくありません。 新居への搬入・設置には手間もコストもかかってしまいます。家具家電付きアパートメントなら、これらの作業を自分で行う必要はありません。 入居すればすぐに使えるようになっているため、引越し当日の負担は軽減できるでしょう。
また、新生活のスタートでつまずきにくいというメリットもあります。
家具家電の処分費用がかからない
家具家電付きアパートメントに入居した場合、備え付けの家具や家電を借りて使用します。 退去時には、そのまま置いて出られるので、処分の手間や費用はかかりません。大型家具や家電製品の中には、処分するのに高額な費用がかかってしまうものも。 実家に帰る場合でも安心です。
家具家電付きアパートメントのデメリット
続いてはデメリットについてです。 家具家電付きアパートメントを検討するなら、こちらも忘れずにチェックしてみてください。家具家電を選べない
自分の家であるにもかかわらず、好みの家具や家電を選べないのが家具家電付きアパートメントのデメリットです。 気に入らないものや機能が劣る製品であっても、別のものに交換できるわけではありません。こだわりがなく「使えれば何でもOK」という方にとっては問題ありませんが、「せっかく一人暮らしをするならおしゃれな家具を使いたい」といった希望がある場合、注意が必要です。
家賃が高い
「家具家電付き」は賃貸物件の価値を高めるための条件の一つです。 「駅近」や「オートロック」物件の家賃が高めになるのと同じ理由で、月々の負担が重くなりやすいでしょう。具体的にどの程度の差があるのかは、エリアや築年数によっても違ってきます。 一般賃貸物件と比較して2~3割程度アップするケースが多いようです。
家具家電付きアパートメントにある設備とは?
家具家電付きアパートメントへの入居準備を進めるために、まず把握しておきたいのが、実際に備え付けられている設備についてです。家具家電付きと言っても、その実態は物件によって大きく異なります。 自分にとって必要なアイテムが用意されていなければ、入居前に購入し、搬入の手配を終えておかなければいけません。
家具家電付きアパートメントに何が付いているのかは、以下のような手段で確認できます。
- 契約時にもらう書類を確認する
- 内見時に実際に室内をチェックする
- 不動産会社担当者に問い合わせる
- ウェブ上の物件情報を閲覧する
このうち、もっとも確実なのは契約時に渡される書類を確認する方法です。 とはいえこちらは、契約手続きを終えなければチェックできません。
それよりも早く正確な情報を得たいなら、下3つの手段を選択してみてください。
内見時に室内にあるものは、基本的にそのまま備え付け設備として捉えて良いでしょう。 不安な点は、不動産会社担当者に確認するのがおすすめです。
時間がなく内見に行けない場合でも、具体的な物件名と「家具家電の種類が知りたい」と伝えれば、必要な情報を教えてもらえます。
もっとも手軽なのは、ウェブ上で物件情報を閲覧する方法ですが、100%正確とは限らないでしょう。 あくまで参考程度に留め、より正確な情報をそのほかの手段で確認するのがおすすめです。
ちなみに、家具家電付きアパートメントで多く見られる設備としては、以下のようなものが挙げられます。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- コンロ
- 電子レンジ
- 電気ポット
- 照明器具
- テレビ
- エアコン
- カーテン
- 収納棚
- ソファ
- ダイニングテーブル
- イス
- ベッド
必要なものがそろっているか、自分自身で何を用意するべきなのか、できるだけ早いタイミングで確認しておきましょう。
家具家電付きアパートメントの入居準備をしよう!
家具家電付きアパートメントへの入居準備は、3つの段階を意識して進めてください。- 入居前に用意しておくべき必需品
- 必須ではないものの、あると便利なもの
- 後々買い足しても問題がないもの
引越し前の時期は、何かと忙しくバタバタしがちです。 焦って入居準備を進めていくと、抜けや漏れが生じる恐れもあるでしょう。
優先順位をはっきりさせることで、スムーズに作業を進めやすくなります。
それぞれの具体的なポイントは以下を参考にしてみてください。
入居前に用意すべき必需品
生活に必要な家具や家電がある程度そろっているのが、家具家電付きアパートメントの魅力。とはいえ、何の準備もしないまま入居日当日を迎えるのはおすすめできません。 日常生活を送るうえで必要なアイテムは、家具家電以外にも意外と多いもの。
以下のリストを参考に、準備を進めてみてください。
- 寝具一式(掛布団・敷布団・枕、シーツ・カバーなど)
- キッチン用品一式(鍋・フライパン・やかん・包丁・まな板・お玉・スポンジ・食器用洗剤など)
- 食器(コップ・お皿・茶碗・丼・はし・スプーン・フォークなど)
- ペーパー類(トイレットペーパー・ティッシュペーパーなど)
- 洗面用具(歯ブラシ・歯磨き粉・タオルなど)
- バスグッズ(シャンプー・コンディショナー・ボディーソープ・バスタオルなど)
- 掃除用品(ゴミ袋・ぞうきんなど)
これらのアイテムは、引越し当日から使う可能性が高いものです。 荷物をまとめる際には、どこに何があるのかわかる状態で、すぐ取り出せるよう意識してください。
このほか、家具家電付きアパートメントで注意したいのが、「備え付けられていない家電製品」についてです。 洗濯機や冷蔵庫、エアコンといった大型の家電は付いていても、炊飯器や電子レンジといった小型アイテムはない可能性も。
事前に確認したうえで、必要であれば手配しておきましょう。
あると便利なもの
続いては、あると便利なものの一覧です。必需品ではないものの、一人暮らしをするうえで、あると助かる場面も多いはず。 余力があれば、ぜひこちらも準備しておいてください。
- 電気ケトル
- お掃除用ハンディワイパー
- 衣類用収納棚
電気ケトルがあれば、1~2人分のお湯を素早く沸かせます。
一人暮らし用アパートの中には、キッチンのスペースが限られている物件も多いもの。 コンロ以外でお湯を沸かせるようにしておけば、キッチン全体の使い勝手も良くなるでしょう。
またスペースが限られている賃貸アパートの場合、掃除機よりもハンディワイパーのほうが便利に使える可能性も。 持ち運びも楽に行えるため、ぜひ掃除機代わりに検討してみてください。
衣類用の収納棚は、引越しのタイミングで用意しておけば整理整頓が楽になります。 荷物を運び入れた段階でそのままきれいに収納できるため、新生活をスムーズにスタートさせやすいでしょう。
徐々に買い足していけばよいもの
いざ引越し準備を…となると、ついあれもこれも購入したくなりがちです。しかし実際には、「すぐになくても困らない」アイテムも少なくありません。
以下の品物については、入居後に落ち着いたタイミングで必要性を判断するのがおすすめです。
- テレビ
- オーブントースター
- 掃除機
- ソファ
家具家電付きアパートメントの場合、これらのアイテムは備え付けになっているケースも多いもの。 慌てる必要はありませんから、ぜひ慎重に判断してみてください。
まとめ
家具家電付きアパートメントには、一般賃貸よりも入居準備が楽になるというメリットがあります。とはいえ、入居日からある程度整った生活をするためには、やはり最低限の準備は必要となるでしょう。 今回紹介した情報も参考にして、効率よく入居準備を進めてみてください。