シェアハウスの基本的な種類
シェアハウスにはテーマ・コンセプトを持つものもありますが、ここでは基本的な種類について説明していきます。
- 一般的なシェアハウス
- 学生向けシェアハウス
ぞれぞれ説明していきます。
一般的なシェアハウス
シェアハウスは複数人がマンションや一戸建てに住み、キッチンやバスルームを共有して生活する賃貸物件です。共用部分の消耗品や水道光熱費が共益費の中に含まれている物件が多く、家賃と合わせても低コストで生活ができるため注目を集めています。自分の占有スペースがある個室タイプや、相部屋になるドミトリータイプなど種類は豊富です。
国土交通省の調査によると、居住者の年齢層は「20~30代で56%」その半数以上が学生と正社員で構成されています。
【出典】国土交通省 シェアハウスに関する市場動向調査結果について
https://www.mlit.go.jp/common/001151588.pdf
学生向けシェアハウス
学生寮と同じく複数人で共同生活を送る学生向けシェアハウスですが、その違いは生活の自由度にあります。門限など学校の方針に影響されず、1日のスケジュールを自己管理できるのが特徴です。シェアハウスによって学生のための設備や特徴があります。下記はその一例です。
- 勉強スペースとしてのワーキングラウンジ
- シアタールームでのシェアメイトとの映画鑑賞
- 無料で使用できるインターネットやWi-Fi
共用スペースを使った勉強会や、定期的なイベントなど、学生同士の交流によってネットワークが広がります。共同生活の中で社会性を育み、卒業後の社会生活にも役立つでしょう。
若手社会人向けシェアハウス
社会人向けシェアハウスは、仕事とプライベートが両立しながら生活できる環境が特徴です。居住者専用のワーキングスペースなどの設備があり、テレワークや他の居住者と交流の場として利用できます。下記の設備はその一例です。
- テレワーク可能なワーキングスペース
- 同時接続でも快適なネットワーク環境
- ミーティングルーム
- プリンタ複合機
- 個室ブース
フィットネスルームやシアタールームなどのリフレッシュを考えられた設備や、共用スペースの清掃は業者が行うなど、仕事に集中できる環境が整っている物件もあります。居住者同士だからこそ横のつながりが広がりやすく、ビジネスに発展する可能性があるでしょう。
テーマ別シェアハウスの種類
テーマの多様化が進んでいるシェアハウスですが、ここでは代表的な例を紹介していきます。
- クリエイター向けシェアハウス
- ビジネス系シェアハウス
- インターナショナルシェアハウス
目的別に紹介していきます。
クリエイター向けシェアハウス
デザイナーやイラストレーター、美大生など、クリエイティブな活動をする人に向けたシェアハウスです。共用のスペースにはアトリエやギャラリーなどの設備が備えられ、創作活動に集中できる環境が魅力。下記の設備はその一例です。- アトリエや撮影スタジオ
- 大型のプロジェクターや作業机
- 専門書籍を揃えたブックサロン
- イベントスペース
業種の違うクリエイターの意見を受けたり、共同で作業するなどシェアハウスならではの刺激が得られることも。居住者が主体となり、情報の発信やイベントの開催が盛んな物件もあります。創作活動を通じた交流で、スキル向上や活動の幅が広がるでしょう。
ビジネス系シェアハウス
ビジネス系シェアハウスは、起業家やエンジニアに向けた物件で、ビジネスにおいてさまざまなメリットがあります。働きやすさを重視した設備や、新しいビジネスのつながりが生まれやすい環境が特徴です。下記の設備はその一例です。
- コワーキングスペース
- 業務用高速Wi-Fi
- 大型モニターやプロジェクター
- プリンタ複合機
- セミナールーム
国土交通省の調査によると、テレワークで感じたデメリットの中に「勤務時間の線引きが難しい」「仕事のオンオフがしにくい」といった結果が出ています。ビジネス系シェアハウスでは、オフィスを意識した作りラウンジなど、仕事のオン/オフが切り替えしやすいように工夫がされてる物件も多いです。
【出典】国土交通省 テレワークを巡る現状について
https://www.mhlw.go.jp/content/11911500/000662173.pdf
勉強会やOBも参加する交流パーティーなど、ハウス内外の起業家とのつながりを持つ機会もあり、ビジネスチャンスの拡大に期待できます。
インターナショナルシェアハウス
多国籍の住人との中で生活するインターナショナルシェアハウスは、日本にいながら留学体験ができます。言語学習や異文化交流、国際的な視野を広げるのに最適な環境が特徴です。バイリンガルの管理スタッフがいるなど生活のサポートが充実しています。下記の特徴はその一例です。
- 多言語に対応した管理スタッフ
- 言語交換を目的とした交流プログラム
- 英会話レッスンの受講
- 文化交流を目的としたパーティの開催
英語が話せないと入居のハードルが高く感じる方もいますが、外国人の方も日本語を勉強中です。日々の交流で学び、お互いを高め合うことで成長できるでしょう。
シェアハウスの今後のトレンド
テレワークの定着や、場所を選ばずに仕事をする「デジタルノマド」など、柔軟性が高い働き方を選択する人口が増加の傾向にあります。多様化するニーズに合わせ、テーマ型のシェアハウスの増加が注目されています。入居手続きが簡易で短期入居も可能であるため、需要が高まっていくと考えられるでしょう。
増加するテーマ型シェアハウス
テーマ型シェアハウスが増加している背景には、現代社会のライフスタイルや価値観の変化が大きく影響しています。同じ趣味や思考を持ったコミュニティーでの生活を求める人の増加によるものです。今まで単身での入居が一般的でしたが、ファミリー向け、ペット可能など多様化が進んでいます。
地域の特性に沿ったコンセプトも多くあり、農業が盛んな地域での田舎暮らしや、マリンスポーツを楽しむ人があつまる海沿いのシェアハウスなども。今後も様々なシェアハウスが生まれると考えられます。
まとめ：シェアハウスで豊かな共同生活を送ろう！
シェアハウスには単なる住居だけではない魅力があります。自分に合ったテーマを持つコミュニティーの共同生活は、豊かな生活を送る選択肢の1つです。ですが、事前に運営者や住人とコミュニケーションを取り、生活環境がライフスタイルに合っているか確認しましょう。この記事がシェアハウスを選ぶ参考になれば幸いです。
