シェアハウスとルームシェアの基本定義
シェアハウスとルームシェアはどういった定義なのでしょうか。それぞれの特徴をまとめました。
シェアハウスとは?
シェアハウスとは、1つの住居を複数人で共有して暮らす賃貸物件のことをさします。自分の部屋とは別にリビングやキッチン、トイレ、バスルームなど共同利用できる共有スペースをもっていて、他の入居者と「交流」を楽しめる物件です。
ルームシェアとは?
ルームシェアとは、1つの住居を私的な関係の相手と賃貸住宅で共同生活することをさし、一般的に2、3人で住むことが多いです。同居相手は、友人や会社の同僚、兄弟姉妹、恋人が多いですが、なかにはSNSで探すケースもあるようです。
家賃、水道光熱費などは住む人数で分けられるので、1人で1つの住居に住むのに比べて同程度の費用負担で広めの部屋に住むことが出来ますが、掃除や食事の準備などの分担を個人間で決める必要があります。
シェアハウスとルームシェアの主な違い
シェアハウスとルームシェアにはどのような違いがあるのでしょうか。以下の3点でまとめました。
・住居形態の違い
・管理の仕組みの違い
・生活スタイルの違い
住居形態の違い
シェアハウスの共同生活の範囲は、リビング、台所、浴室、トイレ、洗面所などの共有部と各入居者の個室で、大規模なシェアハウスでは、シアタールームやスタジオなども建物内にある場合があります。ルームシェアの生活の範囲は入居人数にもよりますが、2DKや2LDK以上の間取りの部屋をシェアすることが多いです。ファミリー向けの物件でルームシェアをすることが多いので共有部はシェアハウスほどの広さはないと思います。
共同生活をする上で大切なのは、各々の個室があることです。個室がない場合は、自分のプライベート空間を確保できないことに加えて、共有部分を占拠してトラブルになることも考えられます。
特にルームシェアは、各々の個室が確保できる間取りにしましょう。
管理の仕組みの違い
シェアハウスとルームシェアでは、物件の管理の仕組みが異なります。シェアハウスの管理は、管理会社が行います。
管理会社が入居者の募集や運営、建物の管理を行っており、共有部の掃除などの管理を行ってくれる管理会社もあります。また、退去者が出ても管理会社が新しい入居者を探してくれます。
ルームシェアは住人間で物件の管理を行います。
物件の契約や月々の家賃、光熱費を住人間で話し合って収める必要があります。
そのため、住み始める前にルールを決めておくことが大切です。
生活スタイルの違い
シェアハウスでは、様々な生活スタイルを持った人々と共同生活をします。そのためルームシェアに比べると住民間の交流は少ないです。
シェアハウスによってルールは異なりますが、月に一度全員で集まって食事をしたり、シェアハウス内でサークルを作っているシェアハウスは交流があるかもしれませんね。
ルームシェアは知り合い同士で暮らすため、シェアハウスに比べると独立性が低いと思います。
個室に鍵がかかり、一定のプライバシーが守られるシェアハウスとは異なり、同居人間のプライバシーの確保は難しいです。
自分に合った住まいを選ぶためのポイント
自分に合った住まいを選ぶためのポイントを以下の3点でまとめました。・ライフスタイルの考慮
・費用対効果の分析
・住居環境の確認
ライフスタイルの考慮
自分にあった住まいを選ぶために、まずは自分がどういった生活を送りたいか、を考えてみましょう。それぞれのポイントを表にまとめましたので、検討してみてください。
シェアハウス | ルームシェア | |
プライバシー | 鍵付き個室あり | 鍵無し個室がほとんど |
1人時間 | 多い | 少ない |
交流 | ルームシェアに比べると少ない | 多い |
費用対効果の分析
シェアハウスとルームシェアでは、どれくらい生活費が変わるのでしょうか。初期費用や家賃などを比較してみました。
初期費用
・シェアハウス一般的な相場は約10万円です。
内訳は、初月の家賃(5~7万円)、共益費(1万円)、 仲介手数料(1~2万円)、保証金(1~3万円)
・ルームシェア
一般的な相場は、40~60万円です。
内訳は、敷金礼金(各家賃1~2か月分)、仲介手数料(3~7万円)、家賃1か月分の前払い(家賃1か月分)、家具や家電の購入費用(約20万円)
この金額は、1つの物件を借りる際にかかる費用なので、同居相手と合わせて支払うことになります。
家賃
・シェアハウス5~7万円
・ルームシェア
2人以上の場合、1人4~5万円
ルームシェアは、借りる物件の規模や同居相手の人数で金額がかなり変わってきます。
共益費
・シェアハウス1~2万円 この中には、水道光熱費、インターネット使用料に加えて、共用部分で使用する雑貨等を含む物件 もあります。
・ルームシェア
賃貸物件にかかる共益費は、家賃の5~10%程度のことが多いです。
共有部分の設備が充実している物件は、金額が上がる傾向にあります。
生活費
・シェアハウス食費等個人が使用する分のみ
共益費の中に共有部分で使用するもの(トイレットペーパーや食器用洗剤、掃除グッズなど) が含まれている場合は、個人で使用するもののみ費用がかかります。
・ルームシェア
1~2万円
水道光熱費、インターネット使用料や生活雑貨の費用がかかります。
比較するとシェアハウスの方が初期費用、月々にかかる費用ともに安くなる傾向がありました。
自分の経済状況も加味してどちらを選ぶか検討しましょう。
住居環境の確認
自分に合った住まいを選ぶ上で、物件の立地や周辺施設を確認することは大切です。通勤・通学で使う駅が違いのか、近くに自分が立ち寄る時間に空いているスーパーはあるのか、昼と夜とで周辺の環境はどう変わるのかなどを確認してから決めましょう。
シェアハウスとルームシェア、どちらがいいの?
ここまでシェアハウスとルームシェアについてまとめてきましたが、どちらがよいのでしょうか。プライバシーの重要度や自身の経済状況、どの程度の入居期間になりそうなのか等も考え検討してみましょう。
まとめ
シェアハウス、ルームシェア共に人によってはメリット、デメリットがある物件です。 自分にはどちらの生活環境が合っているのかをよく考えて検討しましょう。本記事を読んで、自分に合った住環境を改めて考えるきっかけになれば幸いです。