本記事では、年齢を重ねても他人との共同生活を楽しみたいとお考えの方へ向けて、シェアハウスの年齢制限の有無や、入居するうえでの注意点をお伝えします。
ぜひ、最後までお読みください。
シェアハウスに年齢制限はある?
シェアハウスの多くは、入居に際して概ね35歳を上限とした年齢制限を設けています。
もちろん、これはあくまで目安であり、物件によって入居可能な年齢は上下します。
なお、過去に国土交通省が実施した調査によると、シェアハウスの入居者の年齢別の内訳は、25〜30歳が24.0%、30〜35歳が21.1%、35〜40歳が16.0%とのことです。
また、数は少なくなるものの、物件によっては40歳以上や、未成年の方の入居者も見られます。
【出典】国土交通省「貸しルームにおける入居実態等に関する調査 結果概要」
URL:http://www.mlit.go.jp/common/001046739.pdf
シェアハウスに年齢制限が設けられている理由
それでは、どうしてシェアハウスには年齢制限が設けられているのでしょうか。
主な理由としては、下記のものがあります。
シェアハウスへ年齢制限が設けられている理由
- トラブルのリスクを下げるため
- 物件のコンセプトに合わせられる
- 緊急連絡先が見つからない場合が多い
シェアハウスは、面識のない入居者同士が共同生活を営む場です。
年齢が離れていると、日々の共同生活においてお互いが上手くなじめなかったり、価値観の違いから軋轢が生じたりする懸念もあります。
年齢が離れている人間とのコミュニケーションは、“ジェネギャ”という言葉に言い表されるように、知識や話題が噛み合わないケースもしばしばですよね。
また、入居の目的も「家賃を抑えたい」「好きなエリアに住みたい」「人脈を広げたい」など、年齢層によって違いがみられます。
ほかにも、高齢になると、緊急連絡先として登録が必要な親族がいないというケースも散見され、運営会社としてもこれらのリスクを避けるために年齢制限を設けているのです。
シェアハウスに年齢制限を設けるメリット・デメリット
続いて、シェアハウスに年齢制限があることの利点や、懸念点を紹介します。
➀メリット
シェアハウスに年齢制限があるメリットとしては、下記点が挙げられます。
シェアハウスに年齢制限があるメリット
- シェアハウスのコンセプトを維持できる
- 入居者同士のトラブルを避けられる
- けがなどの防止
入居者の年齢がまとまっていれば、「学生起業家向け」「留学生歓迎」などの物件のコンセプトを維持しやすくなります。
考え方や話題も近いので、一体感が生まれ、円滑な共同生活を営みやすくなるのです。
また、本記事でも先述したとおり、価値観の乖離や生活リズムの違いからトラブルになるケースも考えられますが、年齢制限があればこのような心配も少なくなります。
くわえて、高齢の方と若い入居者の接触によるけがや、感染症への罹患リスクも低減可能です。
②デメリット
一方で、年齢制限が設けられた物件にはデメリットもあります。
シェアハウスに年齢制限があるデメリット
- 多様性が失われる
- 異なる世代との交流ができない
シェアハウスに年齢制限が設けられると、年齢層がある程度絞られるので、入居者の多様性が失われてしまうという懸念があります。
年齢層の異なる人間との触れ合いで価値観を広げたり、新たに知識・人脈を獲得したりするチャンスは減ってしまうかもしれません。
40代以上の方がシェアハウスに入居する方法
ここまで年齢制限について触れましたが、40歳を超えている方でも、シェアハウスへの入居が叶う場合があります。
下記は、年齢制限がない、あるいは年齢の上限が高く設定されているケースの多いシェアハウスの一覧です。
40代以上でも入居できるケースの多い物件
- 高齢者向けシェアハウス
- コンセプトのあるシェアハウス
- 高級シェアハウス
近年は、「健康で自分で身の回りのことができる」という条件付きで、高齢者を受け入れているシェアハウスも増えています。
70歳代の入居者も多く、全体的に入居者の年齢層が高いため、価値観の違いや疎外感に悩まされず、シェアハウスライフを楽しめる点がメリットです。
高齢者向けにバリアフリー化されている物件もあるので、選択肢の一つとして検討しておきたいところです。
そのほか、「異文化交流」「田舎・リゾートライフを楽しむ」など、特定のコンセプトに沿って運営されている物件も、高齢の方の入居が叶うケースがあります。
さらに、高級シェアハウス物件も、入居に際しての年齢制限の上限が高く設定されているケースが多く見受けられます。
上述した物件をピックアップして、運営会社に問い合わせながら物件探しを進めれば、ご自身にピッタリのシェアハウスが見つかる可能性が高まります。
40代以上の方がシェアハウスに住む利点
40代以上の方がシェアハウスに住むと、異なる世代との触れ合いを通して視野が広がり、新たな挑戦や、ときに自身の生き方を見つめ直すきっかけにもなります。
自身より10歳、20歳年下の人々と交流すれば、柔軟な考え方に触れられ、また、若いエネルギーも分けてもらえそうですよね。
さらに、世代を越えて人脈を広げられるというメリットもあります。
年齢を重ねると、どうしても新しい友人をつくる機会は減っていきます。
とりわけ、10歳以上若い人間と親しい間柄になるという機会は、そう多くはないのではないでしょうか。
しかし、シェアハウスへ入居すれば、このような貴重な体験ができるかもしれません。
40代以上の方がシェアハウスに住むうえでの注意点
既存の入居者と大きな年齢の隔たりがある場合は、注意すべき点もいくつかあります。
相手の立場を考えずに行動したり、自分の考えを押し付けたりすれば、トラブルの元となります。
そのため、価値観が違うという事実を念頭に置き、相手の立場を理解し尊重する心づもりが肝要です。
また、年齢が高いことで、ほかの入居者に気を使わせてしまいかねません。
無用な気遣いをさせないために、シェアメイトへ気さくに話しかけてあげるとよいかもしれません。
自身と年齢が近い入居者が住んでいる物件を選ぶなどの対策も有効でしょう。
さらに、人間関係自体は円満であっても、劣等感に苛まれてしまうという懸念もあります。
「若いのに自分より成功している」「友達も多くて毎日楽しそう」と、相手をうらやむあまり、自信を失ってしまうこともあるかもしれません。
人それぞれ、ペースや生き方は異なるものです。
それを前提として、自分にないものを持っている人間には積極的に学ばせてもらうというポジティブなマインドを持ってみてください。
物件によっては年齢層が高いシェアハウスも!
いかがでしたでしょうか。
今回は、シェアハウスへの入居に際して、年齢の制限があるのかという点を中心に、年齢が高い方がシェアハウスに住むメリットや注意点もお伝えしました。
シェアハウスへ入居できる年齢の上限としては、35歳が一つの目安です。
ただし、「高齢者向けシェアハウス」やコンセプト付の物件では、40代以上の方でも入居できるケースがあります。
自分より若い入居者との触れ合いを通して、柔軟な考え方を手に入れられるほか、異なる年齢層の人脈も増やせます。
クロスハウスでは、東京エリアを中心に格安のシェアハウス物件を多数ご用意しております。
気になる物件がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。