夫婦向け家具家電付きアパートメントとは?
夫婦向け家具家電付きアパートメントとは、生活に必要な家具や家電があらかじめ備え付けられているタイプの物件です。敷金・礼金・仲介手数料など入居時に必要な費用は通常の賃貸物件と変わりはありません。
備えつけ家具・家電の一例は以下の通りです。
- テレビ
- エアコン
- ベッド
- テーブル
- カーテン
- 洗濯機
- 冷蔵庫
- コンロ
物件によって設置されている家具・家電が異なりますので、入居前に確認しましょう。
家具家電付きアパートメントの基本的な特徴
家具・家電付きアパートメントは一般の引っ越しに比べ、手軽さと初期費用が低く抑えられるのが魅力の物件になります。
主な特徴は以下の通りです。
- 家具や家電が揃っているため購入の必要がない
- 最低限の荷物で生活を始められる
- 引っ越しの費用や準備期間を節約できる
また、退去時に不要になった家具や家電を処分する費用がかかります。テレビ・冷蔵庫などの家電は通常の粗大ゴミで処分はできず、家電リサイクル法に則った処分をしなければなりません。
リサイクル料金例2024年4月版家電リサイクル料金一覧表
https://www.rkc.aeha.or.jp/files/recycle_price_list_2024.pdf
これに加え、別途運搬・収集料金が必要になります。このことから、家具・家電付きアパートの利用は手間と費用が抑えられると言えるでしょう。
夫婦向けの家具家電付きアパートメントの特徴
夫婦向け家具家電付きアパートメントは、2人で暮らすことを前提とした設備のある物件です。
1部屋で生活する単身向けの物件と比べて1LDK~2LDKが多く、リビングと寝室を分けて使用するのが一般的になります。また、バス・トイレ別や2人分の収納が可能なクローゼットなど、夫婦が快適に生活できる設備になっているのも特徴です。
- ソファーの置けるリビング
- 十分な収納スペース
- 2口コンロのあるキッチン
- バス・トイレ別
- 独立洗面台
上記のように、夫婦で住むことを考えた場合でも十分な広さを持った設備になります。これに加え、必要最低限な家具・家電が揃っているため、初期費用を抑えて入居することができます。
夫婦家具家電付きアパートメントに住むメリット
夫婦で家具家電付きアパートメントに住むメリットは、以下の内容となります。
- コストの削減
- 引っ越しの手間が少ない
- 生活の質が向上するサポート体制
それぞれのメリットを詳しく紹介します。
コストの削減
家具・家電があらかじめ用意されているため、購入する手間とコストが不要になります。
「新婚生活実態調査2023(リクルートブライダル総研調べ)」では、購入(支出)平均額は、インテリア・家具24.4万円、家電製品が28.8万円となっています。
参考: 新婚生活実態調査2023(リクルートブライダル総研調べ)
https://souken.zexy.net/research_news/newlywed.html
このことから、賃貸の初期費用を大幅に抑えられるでしょう。
引っ越しの手間が少ない
家具・家電が揃っているため、身の回りの荷物を運ぶだけでスムーズに新生活を始められます。
また、引っ越しの際に家具・家電の処分や運送の手間がないため、夫婦での転勤や短期滞在にも対応しやすいでしょう。
生活の質が向上するサポート体制
家具家電付きアパートメントの中には、管理人が常駐して設備のトラブル対応が充実している物件もあります。
水漏れや設備機器の故障、鍵のトラブルなど急な困りごとにも対応。外部からの人の出入りをチェックできるなどセキュリティー面も心強いでしょう。
納戸、ウォークインクローゼットなど2人で使用するのに十分な収納スペースや、広々としたダイニングが整った物件も多くあります。夫婦がゆとりを持って生活を送れるでしょう。
夫婦で家具家電付きアパートメントを選ぶ際のポイント
夫婦で家具家電付きアパートを選ぶポイントは下記の5点を参考にすると良いでしょう。
- 間取りと広さの確認
- 家具家電の内容と品質
- 周辺環境とアクセス
- 夫婦で住む場合の注意点は?
- 夫婦におすすめの家具家電付きアパートの相場は?
1つずつ解説していきます。
間取りと広さの確認
国土交通省の「住生活基本計画」では、2人暮らしで「豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準」は都市部で55㎡、郊外や都市以外では75㎡とされています。
参考:国土交通省 住生活基本計画(全国計画)
https://www.mlit.go.jp/common/001392030.pdf
55㎡は間取りで1LDK、2DK、2LDKに該当する広さです。2人のライフスタイルを考慮に入れ、部屋を決める際の参考にすると良いでしょう。
家具家電の内容と品質の確認
入居前に家具・家電の種類と状態をしっかり確認しましょう。
新品が備えつけられている場合は少なく、クリーニングされた中古のものを使うことになります。古い場合や劣化が激しい場合は、交換できるか管理会社に相談してみましょう。また、入居時に写真で撮影など記録しておくと、退去の際にトラブルの回避になります。
周辺環境とアクセス
快適な生活を送るためには周辺環境の利便性が重要です。
主要な駅やバス停へのアクセス時間や周囲の交通状況を確認し、通勤などにかかる所要時間をチェック。病院や官公庁、スーパーなど生活に関わる施設が近くにあるかなど、暮らしやすさを確認すると良いでしょう。生活に必要な施設は、できれば自転車や徒歩圏内の距離にあると便利です。
夫婦で住む場合の注意点は?
夫婦で賃貸契約する際は、単身入居と異なる契約条件や規約があります。
- 夫婦の一方が契約者となり、配偶者は同居人として登録する
- 緊急連絡先や連帯保証人は、配偶者ではなく第三者を立てる必要がある
- 敷金や礼金が単身より高くなることがある
- 「二人入居可」の物件か確認する
入居時、トラブルがないように夫婦でチェックしましょう。
夫婦におすすめの家具家電付きアパートメントの相場は?
家具家電付きアパートは生活に必要な家具・家電が揃っている分、一般的な賃貸物件より家賃が2~3割程度高く設定されています。
地域や条件によって異なりますが、間取りを1LDK~2LDKとした場合の家賃の平均は、以下になります。
- 東京都エリア 12~15万円
- 大阪府エリア 9~10万円
- 愛知県エリア 7~8万円
- 福岡・北海道エリア 6~7.5万円
参考:国土交通省 賃貸住宅市場の実態について https://www.mlit.go.jp/common/001011169.pdf
通常2人暮らしを始める費用は、家具家電の購入費用を含め100万円程度といわれています。家具家電の購入費用が約40~50万円と考えると、大幅な節約になるでしょう。
まとめ:夫婦のライフスタイルに合わせた家具・家電付きアパートメントでスムーズな新生活を!
初期費用が抑えられて手軽に新生活が始められる「家具・家電付きアパートメント」。しかし、契約によっては家具・家電が壊れた場合の修繕費用が自己負担になるケースもあります。入居時に契約をしっかり確認し、夫婦のライフワークに合わせて選ぶと良いでしょう。 本記事を参考に、夫婦の新生活スタートの参考になれれば幸いです。