• 家具家電付きアパートメントについて

家具家電付きアパートメントのメリットは?おすすめの人などを徹底解説

最終更新日:2024.08.21

近年、賃貸物件の中で増えているのが家具家電付きアパートメントです。家具や家電がセットになっているのは知っていても、そこからどういったメリットを得られるのか、うまくイメージできない…と感じている人もいるのではないでしょうか。賃貸物件選びをする人が知っておきたい、家具家電付きアパートメントのメリットを紹介します。どんな人に向いているのかもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

[表示]

家具家電付きアパートメントのメリット

家具家電付きアパートメントが増えているのは、利用者が増えているためです。賃貸アパートの付加価値として、「家具家電付き」にするケースが増えてきています。利用者にとってのメリットは、以下の4点です。

初期費用が一般的な賃貸より少なくなる

家具家電付きアパートメントのメリットは、高額になりがちな初期費用を少なくできるという点です。

アパート契約から引っ越しまでの負担は、数十万円に及ぶケースも少なくありません。少しでも負担を抑えるため、注目されているのが家具家電付きアパートメントなのです。

具体的には、以下のような初期費用を節約できます。

  • 家具購入費用
  • 家電製品購入費用
  • 大物家具家電を運ぶための引っ越し費用

初期費用の高さで引っ越しをためらっている方にとっては、非常に大きなメリットといえるでしょう。

家具家電の運び入れがいらない

家具家電が室内にセットされていれば、搬入の手間が生じません。運搬のための業者手配や立ち合いのためのスケジュール調整で、頭を悩ませる恐れもないでしょう。

大型家具や家電を新たに購入する場合、搬入経路を確保できるかどうかが重要なポイントに。賃貸アパートの場合、ハラハラしながら運び入れを見守らざるを得ないケースもあるでしょう。家具・家電付きであれば、こうした心配も不要です。

家具家電の処分費用がかからない

賃貸契約時にセットになっていた家具や家電は、退去時にそのまま返却します。不要な家具や家電を運び出したり、処分したりする必要もありません。

単身赴任のサラリーマンや学生さんの場合、契約期間を終えた後は家族が待つ実家に戻るケースも多いでしょう。一人暮らし用の家具や家電は、そのままゴミになってしまいがちです。処分する必要がなければ、余計な費用もかかりません。

短期的に住むならお得

家具家電付きアパートメントは、入居期間が短い人ほど経済的なメリットを実感しやすくなります。

初期費用を最低限に抑えることで、賃貸アパートにかかる総コストを安く済ませられるでしょう。入居期間が数か月~2年程度であれば、一般的なアパートよりもおすすめです。

家具家電付きアパートメントのデメリット

家具家電付きアパートメントの契約は、残念ながらメリットばかりではありません。気になるデメリットは以下の3点です。

家賃が割高になる

家具家電付きアパートメントのデメリットは、一般的な賃貸アパートと比較して家賃が割高になるという点です。同じような物件同士を比較した場合、家具家電付きのほうが10~30%ほど高くなるでしょう。

短期的な入居を検討している方にとってはメリットの大きい家具家電付きアパートメントですが、年単位での入居を検討している方にとってはデメリットのほうが大きくなります。

たとえば、家具家電なしアパートの家賃が5万円、家具家電付きアパートの家賃が6万円の場合、月々の差額は1万円です。学生さんが4年間入居した場合の差は48万円となり、節約できた初期費用分よりも高額になってしまいます。

中古の家具家電を使うことになる

家具家電付きアパートメントに用意されているのは、中古の家具家電です。

前に入居していた方が使っていたもので、自身で機種やデザインを決定できるわけではありません。清掃やメンテナンスはきちんとされていても、中古品や型式が古いモデルに対して、「それはちょっと…」と感じる人もいるでしょう。また新製品へ買い替えたいと思った時でも、備品を勝手に処分することはできません。

自分好みに部屋のレイアウトを決められない

家具や家電がセットになっている賃貸アパートでは、室内のレイアウトも固定されがちです。特にソファやテレビ台、ダイニングテーブルといった大型家具が付いている場合、自分好みの空間アレンジは難しくなってしまうでしょう。

「空間を広く使いたい」「自由に模様替えをしたい」といった希望がある方は、家具家電付き以外の物件に注目するのがおすすめです。

家具家電付きアパートメントがおすすめの人

メリットもデメリットもある家具家電付きアパートメント。自分の場合はどちらなのか…と悩んだら、以下の3つのポイントに注目してみてください。家具家電付きアパートメントが向いている人の条件を解説します。

初期費用を少なくしたい人

家具家電付きアパートメントを積極的に検討したいのは、「とにかく初期費用を抑えたい」と思っている人です。

入学に合わせてアパートを探す学生さんの場合、入学費用にプラスして物件の初期費用を負担することに。合計100万円以上の出費となるケースも、決して珍しくはありません。また急に引っ越しが決まった場合、手持ちのお金で初期費用分を賄うのが厳しい場面もあるでしょう。

こうした場合でも、家具家電付きアパートメントであれば、最小限の負担で新生活をスタートできます。

短期間で住める場所を探している人

契約期間が短い人ほど、経済的なメリットを実感しやすい家具家電付きアパートメント。

一時的な住まいと割り切ることで、各種デメリットも気になりにくくなるでしょう。家具家電を移動させる必要がなければ、短期間での引っ越しの負担も軽減できます。

オーナー側が短期入居者との契約に慣れている可能性も高く、各種手続きをスムーズに進めやすいでしょう。

中古の家具家電でも気にならない人

家具家電付きアパートメントで無視できないデメリットといえば、中古の家具家電です。

「人が使ったものでもまったく気にならない」という人は、家具家電付きアパートメントでも快適に過ごしやすいでしょう。家具や家電にこだわりがなく、「とりあえず使えればいい」と考える人ほど、向いているといえます。

一般的に備え付けられている家具家電

一般的な家具家電付きアパートメントに備え付けられているのは、以下のようなアイテムです。

    ・テレビ
    ・冷蔵庫
    ・洗濯機
    ・電子レンジ
    ・コンロ(システムキッチン)
    ・ベッド
    ・机
    ・椅子
    ・収納(ラックや収納ケース)

実際に何が付いているのかは、物件によって差があるもの。内見時には、必ず確認しておきましょう。

家具家電付きアパートメントの利用で気を付けたいこと

家具家電付きアパートメントに入居する際に、気を付けなければならないのが以下の2点です。事前に確認しておいてください。

故障時の対応を確認しておく

入居中、備え付けの家具や家電が故障することもあるでしょう。契約内容によって、誰がどのように対応するのかが変わってきます。

家具や家電が「付帯設備」として扱われている場合、修理費用を負担するのは貸主側です。契約書に「無償貸与」や「設備外」といった記載があれば、借主側が費用を負担して修理します。修理不可能で新たなものを購入する場合も、借主側が用意しなければいけません。

トラブル予防のためにも、契約内容は事前にしっかりと確認しておきましょう。

いらない家具家電でも勝手に撤去できない

備え付けの家具・家電の中には、「自分の生活には必要ない」と思うものもあるでしょう。

しかしながら、勝手に処分することはできません。特に大型家具・家電の場合、邪魔になりやすいので注意が必要です。

どうしても撤去したい場合は、管理会社や貸主側への相談がおすすめ。交渉によって引き取ってもらえる可能性があります。勝手な判断は避けてください。

家具家電付きアパートメントに住むまでの流れ

家具家電付きアパートメントに住むまでの流れは、ざっくりと以下のとおりです。

不動産会社に問い合わせる

まずは気になる物件について、不動産会社に問い合わせましょう。特にお目当ての物件がない場合、「家具家電付きアパートメントを希望している」と伝えると、話を進めやすくなります。

部屋を内覧する

気になるお部屋を見つけたら、実際に内覧してみましょう。入居中の物件でなければ、対応してもらえる可能性が高いです。家具家電付きアパートメントの場合、どういった家具・家電が設置されているのか、自分の目で確かめるチャンスでもあります。隅々まで確認しましょう。

契約する

入居したい部屋が決まったら、契約を結びます。契約内容をよく確認し、必要な費用を支払いましょう。

部屋のカギを受け取って入居

契約内容にもとづいて、カギを受け取り入居します。最近ではスマートキーが設置されている物件も多くなってきました。

家具家電付きアパートメントの場合、引っ越し時の荷物は最小限に。身の回りのアイテムさえ持ち込めば、その日からすぐに通常の生活を送れる可能性も高いでしょう。

まとめ

家具家電付きアパートメントには、一般的な賃貸アパートにはないメリットも多くあります。特に短期入居を目的に物件探しをする方にとっては、経済的なメリットも大きいスタイルといえるでしょう。条件の良い家具家電付きアパートメントは非常に人気で、すぐに埋まってしまう可能性も。お部屋探しは、ぜひ早めにスタートしてみてください。